AMD、新世代デスクトップ向けCPU「Ryzen 9000」シリーズを8月10日に発売

Zen 5世代のデスクトップ向けミドルレンジCPU

AMDは、新世代デスクトップ向けCPU「Ryzen 9000」シリーズの第1弾として、「Ryzen 7 9700X」と「Ryzen 5 9600X」を8月10日に発売します。Ryzen 7 9700Xは8コア/16スレッド、Ryzen 5 9600Xは6コア/12スレッドのCPUで、どちらも最新のZen 5アーキテクチャを採用しています。価格はRyzen 7 9700Xが7万800円、Ryzen 5 9600Xが5万4,800円です。

Ryzen 9000シリーズの特長

Ryzen 9000シリーズは、CPUコアとI/O機能を別のダイで実装するチップレットアーキテクチャを採用しています。CPUコアやキャッシュメモリを備えるCCD(CPUダイ)はTSMCの4nm FinFETプロセスで製造され、メモリコントローラやiGPUなどを集約したIOD(I/Oダイ)はTSMCの6nm FinFETプロセスで製造されています。

Zen 5アーキテクチャの進化

従来のRyzen 7000シリーズと比較すると、CCDはZen 4からZen 5に刷新され、製造プロセスも5nmから4nmに微細化されました。一方、IODの機能はほぼ同等で、製造プロセスも変更されていません。特に強化されたのはメモリコントローラで、従来よりも高速なDDR5-5600メモリをサポートしています。

低TDPによる効率的な性能

Ryzen 7 9700XとRyzen 5 9600Xは、従来モデルの105Wに対して、TDPが65Wに引き下げられています。この変更により、標準の電力リミット(PPT)も142Wから88Wに低下しました。最大ブーストクロックは従来モデルを上回っていますが、88Wの電力リミットでどこまで高クロックを維持できるのかも注目ポイントです。

まとめ

Ryzen 9000シリーズの「Ryzen 7 9700X」と「Ryzen 5 9600X」は、Zen 5アーキテクチャを採用することで、従来のRyzen 7000シリーズを上回る性能を発揮しています。特に、低TDPで効率的なパフォーマンスを実現しており、今後のデスクトップ向けCPU市場において、注目のモデルとなることは間違いありません。

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