

ASUS JAPAN株式会社は、クリエイター向けブランド「ProArt」の新しいマザーボード「ProArt X870E-CREATOR WIFI」を2024年9月30日に発売しました。価格はオープンで、製品はAMD X870Eチップセットを採用しており、最新のAMD Ryzen 9000/8000/7000シリーズのデスクトップ向けプロセッサに対応しています。
対応プロセッサと拡張性
このマザーボードは、AMDの最新プロセッサに対応しており、搭載されるCPUに応じて利用可能なPCIeスロットやストレージの構成が変わります。たとえば、Ryzen 9000/7000シリーズのCPU搭載時には、PCIe 5.0 x16スロットを最大で2基使用できますが、Ryzen 8000シリーズのCPUではPCIe 4.0 x16スロットが使用され、8500/8300シリーズでは一部のスロットが無効になります。さらに、M.2スロットもプロセッサに応じて使用可能な数や速度が異なるため、特定の構成での排他利用に注意が必要です。
主な対応プロセッサと拡張スロット
- Ryzen 9000/7000シリーズ: PCIe 5.0 x16スロット2基
- Ryzen 8000シリーズ: PCIe 4.0 x16スロット1基(もう1つは無効)
- Ryzen 8500/8300シリーズ: PCIe 4.0 x16スロット1基(x4モード)
高性能なストレージとメモリ対応
「ProArt X870E-CREATOR WIFI」では、M.2スロットが最大4基、SATA 6Gbpsポートが4基搭載されています。各スロットも、搭載するプロセッサによって対応する規格が異なり、最新のRyzen 9000/7000シリーズでは最大でPCIe 5.0対応のM.2スロットを2基使用可能です。また、最大192GBまでのDDR5メモリに対応し、最大8000+MT/sのオーバークロックが可能です。
インターフェースと接続性
このマザーボードは、クリエイター向けに豊富な接続インターフェースを搭載しています。リアにはUSB4ポート(40Gbps、Type-C)×2やUSB 10Gbps(Type-A)×7があり、高速データ転送が可能です。さらに、Wi-Fi 7やBluetooth v5.4にも対応し、ワイヤレスでのデータ通信も高い安定性を持っています。加えて、Marvell AQtion 10GbおよびIntel 2.5Gbのイーサーネットポートも搭載し、クリエイティブワークにおいて高速かつ安定したネットワーク接続を提供します。
冷却システムと電力供給の強化
「ProArt X870E-CREATOR WIFI」では、包括的な冷却システムが導入されています。大型VRMヒートシンク、M.2用ヒートシンク、高伝導性サーマルパッドに加えて、AI Cooling II技術により、CPU温度に応じてファンの回転数が自動で調整されます。これにより、過熱を防ぎつつ、パフォーマンスを最大限に引き出します。また、16(80A)+2(80A)+2基の電源ステージを採用しており、安定した電力供給を可能にしています。
耐久性と安定性を高める設計
長寿命を誇るマザーボードとして、8層PCB設計やProCool電源コネクタ、マイクロファイン合金チョークなど、高品位な部品が使用されています。これにより、長時間の使用に耐え、信頼性の高い動作が可能です。
